ヨンマルマル

四百字詰原稿用紙一枚分の雑記

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

貴種流離ハンマー/『マイティ・ソー』

MCUマラソン4作目。マーベルは現代もの、という勝手な思い込みから「ファンタジーってどうなん?」という先入観がありましたが、完全に杞憂でした。北欧神話を下敷きに、現代アメリカ(つまりアイアンマンなどが居る世界)に追放されたオーディンの息子ソー…

存在の耐えられない軽さ/『アイアンマン2』

MCUマラソン3作目。あかん、イケおじトニーがどうしても好きになれん……。『インクレディブル・ハルク』の感想(美女と野獣ニューヨークへ行く/『インクレディブル・ハルク』 - ヨンマルマル)で「トニー・スタークには、なぜ弱さの描写がないのか」と書きま…

美女と野獣ニューヨークへ行く/『インクレディブル・ハルク』

MCUマラソン2作目。私はトニー・スタークより本作の主人公ブルース・バナー(エドワード・ノートン)の方が好きだ。理由は後述。スーパーソルジャー計画の実験失敗で緑の怪力巨人(=ハルク)になってしまったブルース氏が、アメリカ陸軍に追いかけ回される…

手造りおっさんヒーロー/『アイアンマン』

こんな時なので。MCUマラソン(『アイアンマン』からひとまず『エンドゲーム』までが目標)を開始しました。なぜMCUシリーズがここまで人気になったのかを知りたかったので。ちなみにこれまで、恥ずかしながらひとつも作品も観たことはありません。意識して…

遠い昭和のランドスケープ②/『時をかける少女』

(遠い昭和のランドスケープ①/『時をかける少女』 - ヨンマルマル) 人間はタイムリープが好きだ。主語も述語も大きいが、概ね真実であるのではなかろうか。そして多くの時間跳躍譚はラブロマンスと密に結びつく。本作も例外ではない……しかし。この『時をか…

遠い昭和のランドスケープ①/『時をかける少女』

大林宣彦監督、ご冥福をお祈り申し上げます。大林作品は『異人たちの夏』しか観たことがなかったため、この機会に有名な「尾道三部作を!」と意気込んでみたけれど、一作目『同級生』の配信が無く……二作目の『時をかける少女』から。 偶然にもタイムリープと…