ヨンマルマル

四百字詰原稿用紙一枚分の雑記

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

いだてん〜東京オリムピック噺〜「金栗四三篇」②

シマちゃんと並んで好きなキャラクターであり、かつクドカン作品らしかったのは古今亭志ん生の青年期を演じた森山未來。とにかくダメでずぼらで酒飲みで自堕落なのだけど、その人間臭さが素晴らしい。特に師匠(松尾スズキ)との別離のシーンは、不器用に過…

いだてん〜東京オリムピック噺〜「金栗四三篇」まで①

リアタイ視聴ができなかった2019年のNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』、年末年始の休みを利用して一気見。まずは前半「金栗四三篇」まで。正直、金栗がストックホルム五輪に敗退して、さらに雪辱を期したアントワープ五輪でもメダルを逃すと…

グッドフェローズ

『アイリッシュマン』を観た流れで、未履修だったため鑑賞。監督は同じスコセッシで、ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)という実在するマフィアの準構成員(彼は純粋なイタリア系ではないため正規の構成員ではない)を主人公に、その成り上がりと転落、およ…

鬼滅の刃

アニメ『鬼滅の刃』ほぼ一気観しました……最高。アニメーション制作は〈fate〉のufotable。いわゆる努力する少年主人公の物語であり、吸血鬼譚のヴァリアントであり、また『るろうに剣心』や『無限の住人』に連なるネオ時代劇でもある作品。この「努力する少…

さらざんまい

『輪るピングドラム』より8年、そして『ユリ熊嵐』より4年、ようやく公開された幾原邦彦監督の新作『さらざんまい』を、先日観終わった。「カッパにされた少年たちが、カッパゾンビの尻子玉を抜きにいく」というのが粗筋。それだけでは意味がわからない……と…

アイリッシュマン

マーティン・スコセッシ監督作品は『タクシードライバー』と『ギャング・オブ・ニューヨーク』ぐらいで、ほとんど観てきていない。これからちゃんと観ねばと反省。それはそれとして『アイリッシュマン』。ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペ…

カミーユ・アンロ『蛇を踏む』

東京オペラシティアートギャラリーで催されている、カミーユ・アンロの『蛇を踏む』へ。タイトルは川上弘美の同名作より。古今東西の小説を生け花に仕立てる〈革命家でありながら花を愛することは可能か〉(マルセル・リーブマンによるレーニン伝の一節より…