ヨンマルマル

四百字詰原稿用紙一枚分の雑記

Echo after Echo 仮の声、新しい影/東京都現代美術館

 2019年にリニューアルオープンした東京都現代美術館へ。リニューアル後に訪れるのは初。お目当ては、集合展「仮の声、新しい影」に出展していたTHE COPY TRAVELLERSだ。上蓋を取ったコピー機と一緒に世界を旅して、ありとあらゆるものをサンプリングする3人組のアーティスト。出展物はエッジの効いたデザイン性の高いコラージュのようにも見えるし、子どもの無邪気な悪戯のようにも見える。ただカッコいい、というには少しバタ臭かったけど、そんな浅薄な印象なんて見る側の文脈によって変化する。だから変化することをもっと感じようぜ、と投げ掛けられた気がした。
 言葉が失われた世界、というSF的空間を、文字がプリントされたTシャツで表現していたPUGMENTも気になった。現代アートとSF的なもの(=物語的領域)を結びつけて考えたことはこれまで無かったけど、区別する方が違うよな……などと思ったことが気づき。(400字)