ヨンマルマル

四百字詰原稿用紙一枚分の雑記

おとなのけんか/メアリと魔女の花/宇宙人ポール

『おとなのけんか』は2011年公開、ロマン・ポランスキー監督作品。もとは舞台演劇だったとか。二組の夫婦の「大人の喧嘩」を密室劇で淡々と描く。最初は紳士淑女の上品な応酬だったのが、だんだん過激になっていくのが見所か。個人的にはもっとはっちゃけて…

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?

鑑賞前から酷評が聞こえていたが、甘く考えていた。DAOKOと米津玄師のテーマ曲は良かったし、予告篇は内容を期待させる出来映えだったから。 本作は岩井俊二による1995年公開映画を、シャフト制作のアニメとしてリメイクしたもの。転校していく少女と見送る…

ティファニーで朝食を

ハッピーエンドにならなければ良いのに、後半になって少し、そう願ってしまった。ハッピーエンドになってしまうと、都会で生きる孤独な男女が結ばれる、ありふれた物語になってしまうから。 ……などという個人的な見解がどうあれ、この作品は1960年代の華やか…

Re:CREATORS 5〜12話

1クールの後半相当を視聴。キャラ特性による死亡フラグというのはあるのだろうか。魔法少女まみかは「これ死ぬな」と暗い予想をしていたら本当に落命した。流血の表現が衝撃的。創作物の主人公たちも、現界した以上は、現界した先の物理法則に従うことになる…

おんな城主直虎 第三十回「潰されざる者」

今川が本気を出せばすぐにでも井伊を取り潰すことができるという、シンプルで残酷な現実。それが改めて明らかになった放送回。どうしても今川家っていうのは、桶狭間で負けた家という印象が強いので、色々言い掛かりをつけてきていても、実は大したことない…

Re:CREATORS 1〜4話

逆転生ファンタジーというか、逆召喚ファンタジーというか。創作世界の住人達が、創作者本人がいる世界=現代世界に現界することで起きる事件、騒動、トラブルが、4話までは描かれている。 監督は『Fate/Zero』『アルドノア・ゼロ』のあおきえい。原作が『…

タイタンの妖女

登場人物の誰もが救われない、辛く寂しい物語として読んだ。いや、読んでしまったというべきか。 本作には直線的に進むと考えられている時間軸の、どこにでも存在することができる男と犬と、その男に人生を翻弄される男と女が描かれる。三者三様に、救いがな…