ヨンマルマル

四百字詰原稿用紙一枚分の雑記

ネオ・ノワールへの耽美①/バビロン・ベルリン シーズン1

 ドイツ狂の後輩が激推しをしていたドイツのドラマシリーズ。たまたま、GYAOでシーズン1のみ無料公開していたので、一気に視聴。舞台は1929年、第一次世界大戦の終戦から約10年経過したドイツのベルリン。ケルンから極秘任務を帯びて赴任したラート警部と、娼婦だが警察の仕事に憧れている(そして実際にいくつかの事件に巻き込まれて捜査の才能を開花させていく)シャルロッテの2人が主人公格だ。ただ全体としては群像劇的で、敵か味方かわからないヴォルター上級警部、トロツキストの革命家カルダコフ、没落ロシア貴族(?)のスヴェトラーナなど、様々な背景を持つ登場人物たちが物語を彩る。
 シーズン1を通して、ようやくストーリーの輪郭がわかるつくりで、プロットは複雑。謎めいた設定も非常に多い。雰囲気は退廃&混沌。英語版Wikipediaによれば、本作は「ネオ・ノワール(Net-noir)」というジャンルなのだそうです。(ネオ・ノワールへの耽美②/バビロン・ベルリン シーズン1 - ヨンマルマル)(400字)