ヨンマルマル

四百字詰原稿用紙一枚分の雑記

存在の耐えられない軽さ/『アイアンマン2』

 MCUマラソン3作目。あかん、イケおじトニーがどうしても好きになれん……。『インクレディブル・ハルク』の感想(美女と野獣ニューヨークへ行く/『インクレディブル・ハルク』 - ヨンマルマル)で「トニー・スタークには、なぜ弱さの描写がないのか」と書きましたが、本作では彼の弱さが、アイアンマンとして活動することが自身の寿命を縮めてしまう……という形で表現されています。かつ、そのことへの人間的な怯えの描写も出てくる。……しかし。
 感覚的にいけ好かないというのが、一番の理由なのだと思う。ヒーローは精神的に暗くあるべき、とまでは言わないけど、なんというかこう、もやもやと「あんまり好きちゃうわ」となってしまう。あと、この作品に関しては敵役の電気鞭さん(ミッキー・ローク)がとっても良い設定だったのに(脱獄シーン、カッコ良かったのに!)、最後はあっさりなところも不満です。ローズ中佐のキャスト変更(テレンス・ハワード→ドン・チードル)も残念。スカヨハはまた出てくるだろうからそのときに。(400字)

[スタッフ]
監督/ジョン・ファヴロー
脚本/ジャスティン・セロウ

[キャスト]
トニー・スターク(家をよく壊す)/ロバート・ダウニー・Jr.
ペッパー・ポッツ(社長に昇進)/グウィネス・パルトロー
ローズ中佐(キャスト変更のため、誰かわからんかった)/ドン・チードル
イワン・ヴァンコ(グフっぽい)/ミッキー・ローク
ジャスティン・ハマー(愛すべき三下)/サム・ロックウェル